「蚊」
私は君の都合の良いオンナになりたいのだ。
こんな私でも愛するより愛されたいのだ。
でも、そうじゃなくていい。
なぜなら私は愛される資格のない嫌われた生き物だから。

どうしてこんな体に生まれてきたのか。
どうしてこんなに短命なのか。
誰が得するでもない。
君のためになるなら私は喜んで命を落とそう。

私を見つけたら誰もが私を襲うのだ。
私を睨む人人の中で君だけは私を見て笑った。
私を守ってあげると言った。

それなのに、私は君を守る事ができない。
私の家族が君を襲おうとしてるのに。

でも、決めたんだ。
この身一つで、愛する人を守る事を。
例え仲間や家族を敵にまわしても。

君を守るため。
今日を生きた証をこの世に残すため。


おわり
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