気まぐれ男子とクール女子
どーんと仁王立ちでそう言った。


「興味ねぇ」

即答する俺に構わず遼斗は続ける。


「そいつ、クール女子でよ、周りにはロボットって言われてんだ。そいつに1回、話しかけたことあってさ」


うわー、どうせ落としにいったんだろーなぁ

「女遊びも程々にしろよ」

痛い目見るぞと言わんばかりの口調で言う。

「違うって!ただ単に提出物を渡しただけだって!……って、そうじゃなくて、普通、俺とか大輔が喋れば大体女は落ちるだろ?」


えーっと、自意識過剰な人だな。

「さぁなー、そういうのよくわからないんでー」


さっさと結論を出してほしいなぁ。

「はぁ…ま、落ちるんだけど、そいつ、落ちなかったんだよ!」

……

「それで終わり?もうそろそろゲーセンでも行こうぜ」

立ち上がり、鞄を取る。

「ちょっ、つまり!つまりな?ゲームしようぜ」
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