薫子様、一大事でございます!

よく寝入っているようだった。

額にそーっと手を伸ばす。



――熱っ!



思わず手を引っ込めた。

思った以上に熱が高い。


大丈夫かな……。


とりあえず、持ってきた冷たいシートを額に貼る。
すると、一瞬だけピクリと瞼が動いた。

そして、ゆっくり開かれた目。


「大丈夫ですか?」

「……カコちゃんか」

「あ、寝ててください」


起き上がろうとする北見さんを止める。

< 198 / 531 >

この作品をシェア

pagetop