薫子様、一大事でございます!

……あ。
なるほど。


でも……星野さんにしてみれば、それに越したことはないような……。


「カコちゃん、今、“それはヒドイ”と思っただろ?」

「……えっと、」


……半分は当たってる。

答えられずにいると


「それじゃ、事務所が立ち行かなくなるぞ? カコちゃんはその代表だ。少しは採算とかも考えた方がいい」


耳に痛いことを言われてしまった。


「それに……」

「……それに?」

「俺にも給料ってやつをくれ」

「――ッ! そ、そうですよね」

< 233 / 531 >

この作品をシェア

pagetop