妖怪だらけの飼育部×天然美少女

身長は一緒で,175cm位だ。
雅也さんは垂れ目で勇斗先輩はぱっちりした目。
だけど……2人共,耳が付いてます。

「あの……2人は妖,ですか?」
「そ~だよぉ~ね?雅兄♪」
「うん,そうだよ」

あー道理で,犬耳があるんですね。

「さ,帰ろうか」
「はい」
「まぁ,送るだけなんだけどね」

そう言って苦笑を浮かべる雅也さん。
私は驚いて目を見張った。

「え?」
「僕達,とある事情で部室で普段の生活してるから…」
「そうなんですか?」

一瞬だけ勇斗先輩の顔が曇った…ような気がした。
でも、とある事情ってなんだろう…。

「うん,生活用品も全て用意されてたからね」
「凄いですね」

流石金持ち高校だなぁ……
他愛の無い話をしながら家に帰って行った。

「あ,もう着きましたか……」
「「え?大きな家だね……」」
「あはは…家兼本部四代目的な感じですね」
「四代目!?」
「はい」
「ね、ねぇねぇ!ここのトップって誰なのぉ?」
「ここは私です,二代目が姉で三代目が兄です」
「へ、へぇ…凄い財閥だね」

流石の2人共もびっくりしたようで口が開きっぱなしだ。
折角の整った顔が台無しに…と言いたいところだが、整ってるままの状態で羨ましい…。
…イケメンって罪なんじゃ…?

「初代とここは和風本部で,二代目と三代目は洋風本部ですね,中も外装も」
「確かに…日本庭園だね」
「それでは…また明日」
「うん,じゃあね!」

お互い手を振って別れる。
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