私達の永遠~それから
タクヤが言うには、実家が自営だった為に、平屋の建物は殆んど店舗にとられていたと言う。

タクヤの祖父が一部屋、両親と弟が一部屋使うと、タクヤはずっと皆が食事をとる居間で寝起きしていた。

その為大学も通いだったので、プライバシーが一切無い環境が長く嫌だったらしい。

大学を卒業し、就職し、初めはアパートを借りあげた寮生活。

やっとマンションを借り、一年目に私と出会ったのである。

ヒロと同じく、タクヤにとっても私は初めての女性で、初めて愛した女だった。

誰かに縛られたり、指示されたりする事が大嫌いだったタクヤは、私と交際しはじめて少し自由を無くした。

誰かと恋愛して、交際するのは一人ではないから、何かしら拘束される。

ましてやっと手に入れた一人暮らしの自由を手放したくないと言う事だった。
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