我妻はかごの中の鳥

さあ、二度目の電話だ。

取り乱さないようにうまくやらねば。


――俺にはある狙いがある。


聞きたい、ぜひとも聞きたいんだ。聞きたすぎる。


「瑠璃、行きたい?行きたいの?」


『…』

こくんと頷く気配がする。

無人の部屋で携帯片手に頷いてんのかな、何この子可愛いすぎる!

俺なら隠しカメラ設置するな。

歌月やってねぇのかな、今度聞いてみなきゃ。


「じゃあさ、言葉に出しておねだりできるようにならなきゃね?
お兄ちゃんとしては、いつまでも瑠璃を甘やかしてやりたいけどさ。

そうはいかないだろ?

だからほら、自分でお願いしてみな?」


さあ、言え、言うんだ瑠璃!


< 95 / 140 >

この作品をシェア

pagetop