嗚呼っ、美しきイケ麺’sよ!

「はぁ」

「お疲れ様です。ありがとうございました」


 溜息を吐きながら、食卓へ戻ってきたそばを、そうめんが温かい笑みを零して迎えた。


「やー。ホント、いろいろあったよ」


 そばが畳に座りながら苦笑いを零した。


「いつも冷麺くん起こしてるの?」

「ええ、まぁ。でも、たまに自分で起きて来ますよ」


 困ったように笑ったそうめんが言うとほぼ同時に、冷麺がタイミングよく食卓へやって来た。


「くぁ・・・」


 欠伸をした冷麺は、すごく眠そうに食卓に着いた。


「じゃぁ、全員揃ったことですし」


 そうめんが声をかけると、


「いただきます」

「いただきます」

「いただきます」

「いただきマンモス」

「ふわらひまふ」


 全員、同時にパシッと手を合わせ、声を合わせた。

 ガララッ!

 と、途端に玄関が開く音が、重なった。


「ん?」


 反応したのは、そばだった。

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