甘い時 〜囚われた心〜
決着
雛子が屋敷に戻って二日が過ぎた。
その間、雛子は学校を休み、屋敷にいた。
「雛子!雛子!」
部屋で編み物をしていた雛子を桜華が呼んでいる。
持っていた毛糸と編み棒をサッと枕の下に隠す。
クリーム色の毛糸で編んでいたのは、赤ちゃんの靴下。
鈴音が暇ならと買ってきてくれた。
桜華には内緒だから、隠れて編むしかない。
ドアを開け、廊下に顔を出した。
「桜華?」
階段を上がってきた桜華を見つけ、近づいた。
「どうしたの?」
「今から少し、出掛けるから…今日で片付く…やっとユックリ一緒にいる時間が取れる。帰ってきたら話があるんだ」
「うん。気を付けてね…私も…桜華に話があるの…」
雛子は自分のお腹の中にいる小さな命について話す決心をしていた。
「話…?なんだ?」
雛子は首を横に振る。
「ううん…帰ってきたらユックリ聞いて欲しいの…」
「分かった…行ってくる」
桜華は雛子にキスをした。
雛子は少しだけ顔を赤くして微笑んだ。
「いってらっしゃい」
その間、雛子は学校を休み、屋敷にいた。
「雛子!雛子!」
部屋で編み物をしていた雛子を桜華が呼んでいる。
持っていた毛糸と編み棒をサッと枕の下に隠す。
クリーム色の毛糸で編んでいたのは、赤ちゃんの靴下。
鈴音が暇ならと買ってきてくれた。
桜華には内緒だから、隠れて編むしかない。
ドアを開け、廊下に顔を出した。
「桜華?」
階段を上がってきた桜華を見つけ、近づいた。
「どうしたの?」
「今から少し、出掛けるから…今日で片付く…やっとユックリ一緒にいる時間が取れる。帰ってきたら話があるんだ」
「うん。気を付けてね…私も…桜華に話があるの…」
雛子は自分のお腹の中にいる小さな命について話す決心をしていた。
「話…?なんだ?」
雛子は首を横に振る。
「ううん…帰ってきたらユックリ聞いて欲しいの…」
「分かった…行ってくる」
桜華は雛子にキスをした。
雛子は少しだけ顔を赤くして微笑んだ。
「いってらっしゃい」