無垢な瞳
「本当は飛び上がって拍手して叫びたい気分なんだ」
ユウキも低い声でつぶやいた。
「わかってるわ、このまま校庭に出て、自分の思うとおり表現してちょうだい」
アキが笑って言った。
ケン、コウ、アキをのぞいた全員が黙って教室を飛び出した。
ケンとアキは顔を見合わせて笑っていたがコウだけは「もう一回弾きます」と言ってまたピアノに向かった。
しばらくして、割れんばかりの歓声が校庭から響きあがった。
「ケン、アキ、最高だよ!ありがとうな!」
「こんな感覚初めてだよ!」
「すげーよ、本当にすげーよ!」
昼休み中の校庭はたくさんの子どもたちがいたが、みんなそんな六の一の興奮した姿を不思議そうな顔をして遠巻きに見ていた。
ケンとアキは、窓から身を乗り出し、みんなに答えた。
「こちらこそありがとうな!俺も感動したよ!」
コウはそんなことなど自分には関係ないかのような態度で、ピアノを弾いている。
校庭の異変に気づいた教師たちが職員室の窓から怪訝そうな顔で眺めていたが、沢村と芝山の目には光るものがあった。
「おまえたちついにやったんだな‥‥」
校庭の歓声はいつまでもやむことがなかった。
ユウキも低い声でつぶやいた。
「わかってるわ、このまま校庭に出て、自分の思うとおり表現してちょうだい」
アキが笑って言った。
ケン、コウ、アキをのぞいた全員が黙って教室を飛び出した。
ケンとアキは顔を見合わせて笑っていたがコウだけは「もう一回弾きます」と言ってまたピアノに向かった。
しばらくして、割れんばかりの歓声が校庭から響きあがった。
「ケン、アキ、最高だよ!ありがとうな!」
「こんな感覚初めてだよ!」
「すげーよ、本当にすげーよ!」
昼休み中の校庭はたくさんの子どもたちがいたが、みんなそんな六の一の興奮した姿を不思議そうな顔をして遠巻きに見ていた。
ケンとアキは、窓から身を乗り出し、みんなに答えた。
「こちらこそありがとうな!俺も感動したよ!」
コウはそんなことなど自分には関係ないかのような態度で、ピアノを弾いている。
校庭の異変に気づいた教師たちが職員室の窓から怪訝そうな顔で眺めていたが、沢村と芝山の目には光るものがあった。
「おまえたちついにやったんだな‥‥」
校庭の歓声はいつまでもやむことがなかった。