無垢な瞳

芝山はこれから伝えなければならないことで押しつぶされそうでいた。

六の一の発表の前に職員室にかかってきた一本の電話。

芝山は体育館から一人抜け出して職員室の電話をとった。

「はい、もしもし芝山です」

それは予想もしなかった連絡だった。



俺の子どもたちが目の前で最高の瞬間を味わい、クラスが一つになった。

こんな喜ばしいときに俺はなんて役回りなんだ。

神様はいないのか?
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