無垢な瞳
「言ってなかったっけ?」

アキはできる限りこの事業のことを秘密にしたかった。

慎重に慎重を期して扱いたい特別な事業だ。

「聞いてないわよ!」

「アーティストの発掘」

幸は拍子抜けしたようなゆるんだ顔になった。

「ちっとも新しくないじゃない」

幸が不満げに口を尖らす。

「ハンディキャップを抱えた天才を育てようと思ってるの」

アキは新聞をたたみながら、立ち上がった。

「それって‥‥コウくんのプロデュースね」

幸の目が輝いた。
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