黒猫男子とツンデレ女子


「なに拗ねてんの」


「拗ねてないし。どんな人なの?私に紹介してよ」


「今度ねーでも今は忙しいからー」


棒読みで言うな。


もうっ。別に辛くなんかないし。

今日、おしつじ座の運勢良かったっけ。

私、ちゃんとした告白すらしてないのに。


突然玲が立ち上がった。


「…ごめん…こうゆうのってもう…」

…玲…。
涙をこらえようと歯を食いしばる。


たかが幼なじみ。特別な意味はない。

今更恋愛感情なんて持てるわけがない。


「何泣いてんの」

泣いてないし。

やだ…来ないでよ…。
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