ICE&FIRE ~氷の魔女と炎の魔王~
はじまりは告白から

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「こ・・・これは一体・・・」




俺は赤根 亜月(あかね あつき)。



自分で言うのも嫌だが、いたって普通の魔法学生。







で、今、''普通,,の俺にとってはすごく普通では無いことが起きた。










机の中に、一枚の紙。




『放課後、屋上に来て欲しい。伝えたいことがある。』










と書いてある。




「なあ、青(あお)、これって告白じゃねえか・・・?」



親友の青に聞く。






「いや、果たし状かもよ?ザ・平凡のお前に告白は、ねぇ・・・」



「果た・・・」



いや、そんな訳・・・




むしろそっちの方がありえない。



普通の人なら普通の人に果たし状を送ったりしないだろう。




「それにさ、これ名前無いけど多分女の子の字じゃん。これはもしかして本当に告は・・・」



「無いね」



くぅぅ・・・!!なんで青はすぐこう批判を・・・




「いやぁ?告白じゃない?」


女子の声。青の彼女の平沢 桃奈(ひらさわ ももな)だ。




「ちょ、桃奈、何でだよ?」


青が桃奈に聞く。



「だってあっくん(亜月)顔だけは良いからねぇ」



「そりゃ無いぞ!!そんな顔だけに惚れ込む甘い女子なんてさぁ!!」







・・・


「ああもう!!青も桃ちゃんもいいからさ!!この手紙の送り主って誰だと思う?ほら、桃ちゃんの魔法で分からない?」



桃奈は魔法を使って物の''主,,が分かる。


落とし物を発見した時とかに便利だ。





「あっくん、今その魔法を使っても・・・その手紙の今の主はあっくんだから・・・無理かな」



「そっか・・・」




じゃあどうすれば分かる?





「亜月、俺はもう放課後屋上に行ってみるしか方法が無いかと思うんだが。」




「ごめんあっくん・・・私もそれに賛成かな・・・」




え・・・



「ちょ、青、桃ちゃん、それは無いって!!めちゃくちゃ強いやつとかだったらどうするの?!」




俺は慌てて言った。




「知らない」「うん、知らないや」















ちょ、ちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?!







「亜月!!お前は女の子からの手紙を無視するような悪い奴じゃねぇだろう?行くんだ!!」




「ふぁいとー!!あっくん!!」


















お・・・




「お前ら他人事すぎるぞーーーーーーーー!!!!!」
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