離してなんかやるかよ。
あれ?
倒れたのに痛くない。
あれ、また?
この前も痛くなかったよね。
それに…。
ん?
唇が重たい。
なんだろう。
全身がチョコレートの様な甘い香りに包み込まれてる気がするんだ。
そして、唇になにかが…。
え?
あたしは目を開ける。
すると視界に映った光景は
神崎。
ええっ…!!
勢いよく神崎から離れるあたし。
え、ええっ!!
そしてあたしは瞬きを繰り返した。
「またかよ…」
神崎は何かを言っているけど
あたしには聞いてる余裕ない。