クロ * Plan of plot * Ⅰ



彼方は3年の時までは周りに男女問わず沢山群がってたんだ



なのにあの時彼方の周りには1人もいなかった



その時気がつけばよかったのに…



俺はこの時は全く気づきもしなかった



ある日、クラスの奴が言ってるのを聞いたんだ



歩を殺した彼方は最低だ。って…



なんでこんなことになってんの?



彼方はあゆを殺してなんかいない



俺は勢いがままに教室にのりこんだ



「ふざけんな!
かなはあゆを殺してなんかいねぇよ!!

あゆはかなを助けただけだ!
かなは悪くねぇよ!!」



「葉亮か。

お前、あの場にいたのかよ?
見てねぇだろ?
その場にいたのは歩と彼方なんだからよ」



は?



意味がわかんなかった



あゆが轢かれた時、俺はすぐ後ろにいたし、それはクラスの奴らだって彼方だってわかってるはずなのに…



なんで彼方だけ?



ガラッ



呆然としていると教室のドアがあいた



入ってきたのは…



「…あの場には俺とあゆしかいなかった
こいつはあゆが倒れたあとに後ろから歩いてきただけ。」



「…は?かな、何言ってんだよ、、
俺もいたじゃねぇかよ…」



「…お前はいなかった。
あゆが俺を庇ったとしても俺があゆを殺したことは事実だ」



「かな……」


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