君がいるから

変化

季節が巡り、彼女が眠りにつくことをいやがり始めた。

最近は笑顔を見せなくなった。

泣くことが多くなり、来ても会ってくれない日もあった。

それでも、僕は会いに行き楽しかったことや二人の思いでをはなして彼女を少しでも笑顔にしたかった。

ある日、彼女は疲れた声で

「もう十分だよ」

といった。

僕は、首をふった。

「最後までいさせてくれ」

彼女は、答えた。

「迷惑なの」

僕は、何て言ったらいいかわからずただ呆然としていた。

パチンッ

気がつけば頬を叩かれていた。

痛くはなかった。

ただショックだった。

本当は、彼女の支えだと思っていたことは彼女には負担にしかならなかったことを…
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