鉄の女には深い愛情を
眠い目をこすりながら目を覚ますと、9時だった。


セーフ!!


今日の講義は10時半からだ


たまたま健夫の講義の時間と重なっているので今朝は一緒に出られそう。


私はサッとシャワーを借りて
髪の毛を乾かしながらリビングに行くと


健夫は、もうすでにシャキッとしていて
卵焼きかな?
フライパンでなにやら調理している。

「天、おはよ!確か天はスクランブルエッグが好きだったよな?」



「うん…ありがと!
てか、健夫の体力恐るべしだね!私は歩くのもままならないよ」



「俺はまだまだ足りないくらいだったけど?続きはまた今夜な!」


「今日はちょっと私の体が持たないわ! それとまた昨日みたいなのは
平日は絶対勘弁してよね」


「休み前ならいいの?」


「うーーん。毎回はダメ!(笑)」


「えー!俺は毎日あれくらいやらなきゃ 気が済まないのに!!」


「冗談はやめてよね」


なーんて言ってるうちに、あれよあれよと朝食の支度をしてくれた健夫。


やっぱ、アメリカさんで1人暮らししてただけの事はあるのね健夫!


凄く手際がいい。


「ありがとう!いただきます」


とニッコリ笑ったら


「…天、朝からその笑顔は反則!
かわいすぎでしょ!
朝はムスーッとしてて、そうじゃないと俺、今すぐ発情しそう」


「ぷっ(笑) 何言ってんの?
ムスッとしてればいいの?
ふーーん。わかった」


と言って、無表情でムスッとして朝食を食べ始めた


「…天、残念なお知らせ。
ムスッとしても天はかわいい……」


「くっ(笑)あはは(笑)
何を言ってんの〜? 健夫なんか
もっとかっこいいじゃないの。
オマケに留学から帰ってきて
今日が初講義でしょ?顔良し、スタイル良し、おまけに医学部で頭も良いんだから今までより更に女の子にモテそうね。
そして、今までよりさらにあんたのファンに嫌がらせ受けるのかしらね〜」


ふぅ〜と
わざとため息をついて
ニヤッとわらってやった。


「まぁ、俺がモテるのは今に始まった事じゃねぇからな〜!
本当はめんどくせえんだよな。
今までは、天の気を引きたくてわざと近寄る事を許可してたけどさ。
もうその必要もねぇし
天以外はみんな同じ顔に見えるからな」


と面倒くさそうに話す健夫。



あらぁ〜
嬉しい事言ってくれるじゃないの


私はあんたをとことん信じてる。
だから、どんなにたくさんの女の子に言い寄られても平気。


ちょっとは腹立つだろうけどね


「ふふふふ(笑)ありがとっ!
でも、私は鉄の女らしいから、他の女の子達よりも表情が乏しいわよ(笑)」


「でも天だって薬学部の才女で月の女でもあるだろ?
暗い夜空を照らす明るい月。
お前こそ、気をつけろよ?
俺はお前と違って、色んなこと我慢出来るように出来てねぇからな。
超ヤキモチ焼きすぎて、公開プレイとかしちゃうかも。」



なんか健夫が言うと嘘に聞こえないんだけど。


「絶対いや!それだけはやめてよね!
それに月の女の意味
良く取りすぎよ(笑)
冷たそうな冷徹女って意味よ(笑)」


ー健夫サイドー

いや、ぜってぇ違う。

この前学校にちょこっといただけで
天と千里の噂はすぐ耳に入ってきた。

千里もすごい人気だけど
所詮声かけやすいタイプ

天は声かけるのに戸惑うほど美人なんだよ。

でもまぁ、天にも多少の自覚はあるみたいだし、むやみやたらに愛想振りまく奴でもないからきっと大丈夫。


天は俺を裏切るような奴では絶対ないしな!

でも、俺かなり嫉妬深いからな


天が他の男に見られてるだけでそいつの事ぶっ飛ばしちゃうかも。


もう絶対嫌われたくないからほどほどにしないとな。


「健夫??もうそろそろ出ないとヤバイ かも!
それと、今日はウチに帰らなと!
ママ達心配するし……」


えっ?
ずっとここにいろよ!
俺が天と離れられるわけないだろ!
やっと気持ちが通じたのに。


「ええ!なんでだよ!」


「でも、やっぱりさ!世間体っていうわ けじゃないけど、パパとママのおかげ
で、大学に通えてるわけだし…
たまにここに泊りに来るぶんには構わないと思うけど
毎日毎日ここにいるわけには行かないわよ。私はあんたが好きで付き合ってるんだから、パパとママにあんたとの事反対されるような事はしたくないのよ。」


天…
お前はなんていい子なんだ!
美人な上になんて出来た子なんだ!


でも由里子さんに限ってそれはないと思うぞ?

あっ!でも正人さんは天を溺愛してるから難しいかも。

うちの親父と母さんの助けが必要だな…

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