鉄の女には深い愛情を
お昼のドタバタもなんのそので

午後の講義も終わる。

3時半過ぎまで千里は私に付き合ってくれて、一緒にお茶していたけど
愛しのマイダーリンとやらから電話があり


「じゃ!天、私は行くけど。
気をつけるのよ??」


「あっ!うん!ありがと!!またね」


と言って別れた。


4時ちょっと前に噴水についた私は
ボーッと健夫を待っていた



4時に講義が終わるって事は少なくともここまで来るには15分くらいかかるだろうなぁ〜と思いながらボケーッとしてると


たまに知らない男子から声かけられた


それは無視を決め込む。


「んだよっ!お高く止まりやがって」


「本当に鉄の女だな……」


「かわいいけどマネキンみたいだな」



本当にうるさいっ!!



だったら声かけるなよ!!



私は知らない人とは口を聞かないだけだっつうの!!



同じ大学だからって、皆が皆友達ってわけじゃないのよ!!



なーーんて心の中で悪態つきながら
顔にはなんの表情も出さず
ボーッとひたすら待つ事30分。



騒がしい集団がまた遠くからこっちに近付いてきた。



女の子の輪から不機嫌な顔で飛び出してきた彼は何度見てもやっぱり桁違いのイケメン。



そして、私を見つけると
優しく穏やかな顔になってフワァッと
微笑んだ。



そう私が惚れたあの笑顔。



運良くその笑顔を見れた女の子は失神寸前になってる。


キャーー


ステキー


カッコイイー



はいはい、知ってます!!



ニッコリ笑って健夫が
「待った??」


ときたので私もニッコリ笑って
「うん。待った」


と答えた。



その瞬間、女の子たちの他に男の人たちの歓声も聞こえた気がしたけど


健夫がまた私の顔を隠すように抱き締めて周囲を睨みつけたので
耳が痛くなるほどの歓声はだいぶマシになった。


「じゃ、帰るか!!」


「うん」
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