最初で最後の本気の恋




私の名前は、侑那。


熱しやすく冷めやすい。
特技は何もないし
取り柄も何もない。
そんな地味な普通の
女の子だ。









クラスにも馴染んできた頃、
私はいつも行動を共にする友達

玲美がいた。

玲美は、男女共に人気があって
よく告られてた。


玲美は優しくて面白くて
一緒にいて本当に楽しかった。



もう一つ、仲良しな
グループがあった。


茉美と沙奈。




真美は、アイドルグループが
好きな、どこにでもいるような
可愛くておしゃれな女の子。
気さくで、サバサバしてて
話しやすくて面白い。





そんな茉美と一緒にいる
沙奈は、中学生前の春休みに
転校してきたという、
目がぱっちりで可愛い
女の子。紗奈も面白くて
話が盛り上がる。






4人でいることも
よくあって、クラスの中では
かなり上の方のグループだった。







入学して数日…


私たちのクラスに
翼という男子がいた。
ばかだけど、盛り上げ役みたいな
感じで面白い人だった。




ある日の学活の日、
私は掲示物を貼っていた。
私はチビだから届かなくて…

そしたら新任の担任の
友美先生が、


『ほら、背小さい女子が
やってるのに男子手伝わないの〜?』
と言った。



そしたら、翼が

『しょうがないな〜、俺が
変わってやる』と言って私と
変わってくれた。
その優しさに心打たれた私は
その日から翼のことが好きに
なっていった。


翼はとても優しい。
でも不器用で恋愛とかしたら
大変なことになりそう…って
その頃は正直思ってた…笑


それから、1ヶ月くらいして
メールで告白しようと思った。
同じ部活の友達の
愛佳とノアにメールするとき
協力して欲しいとお願いした。

ノアの家の前で、
翼にメールを送った。



《あのね…ずっと前から好きでした。
付き合ってください。》

って。


返事は『ごめんなさい』




あ、終わったんだ…

もういいや。
諦めよう。


そう思った。
すんなり諦めた。
気持ちを伝えることができて
心がスッキリした。



そこから、いつもと変わりなく
中学生活を楽しんでいた。



ある日、玲美の彼氏の
祥也から、近野がお前に
話したいことがあるってよ〜


と、言われた。

ん?なんだろう、、?


と思いながら…


その日の放課後、
委員会があった。
みんな、委員会をしてる中、

近野に呼び出された。


ふぅ…行こう。



そういって、ついていった。
そしたら、



『あのさ…

付き合ってくんない⁇』


って…




私は


『いいよ。』




と返事をした。




じゃ、またね。


といって近野は部活に行った。



実は、初めて直で告られて
初めて付き合う人だった。
当時、いろんなことが初めてて
内心戸惑いもあったけど、
付き合うってこんなにふわふわして
浮かれるような気持ちになれるんだ。

と思った。






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