泣いて笑ってまた泣く
5章 喧嘩
喧嘩した。

なぜ?

それは単純だった。

タカと言う岬の弟が愛子にドブ川のボールを取るように頼まれて網を貸してもらってボールを取ったからだった。

タカは小2で小さな男の子だ。

顔は鼻水を垂らしたブサイクで泣き虫だった。

「なんで岬の網使ったの?!」

岬はそう怒った。

「弁償しろ」

いつも言う言葉。

弁償。

弁償。

「なんでよ?タカが頼んだから取ってあげたんでしょ?」

言い返す愛子。

「でもお前が使ってんから!弁償」

負けずと言い返す岬。

「じゃあ、タイマンするか?!」

「あぁ?!」

とタイマンをすることになってしまった。

公園でやろうとしたがタカは発狂して武器を持ってきた。

バット2本を持って愛子を殴っていた。

バットと言ってもプラスチックのバット。

愛子は殴ることもせず押さえつけていた。

岬は私と戦うことはしなかった。

そこから私は岬と友達を辞めた。

その日から何故か結衣も岬と一緒に悪口を言ってきたりした。

家の前に物を置けば無くなる。

気づいたらなくなっていた。

外に物は置けなくなった。

自転車も鍵をかけた。

郵便ポストの物が散らばってたりガラスが落ちてたりガム、ゴミは当然捨ててあった。
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