青空と天気
第十章
12月上旬
時雨side
「………」
ここ、どこだっけ……
白い壁に白いベッド。
「………病院、か」
とりあえず、ナースコールを押せばいいのか?
「時雨」
あれ、ナースコール押さなかったっけ?
「なんで雪斗"先生"が?
ナースコールを押したはずなんですが?」
「ああ、お願いしといたんだ
時雨がナースコール押したら、すぐ俺に教えてって」
あ、そうですか。
「なぁ、時雨」
雪斗は急に声のトーンを落とした。