冷徹執事様はCEO!?
田中とWiiのカートゲームで対決する。

田中の操作するお姫様のキャラクターが私の操作するキノコのキャラクターに、事もあろうが亀の甲羅を投げつける。

見事クリティカルヒット。

私のキャラはクルクル回りスピンする。

その隙に田中は1位でゴール。

… 結局私はビリだった。

田中は愉快そうに声を上げて笑う。

「もう、やらない!」

私はハンドルタイプのコントローラを田中に投げつけた。

田中はまだ肩を震わせ笑っている。

「つまんない!もう寝る!」

「何処で?」

「え…」田中に言われて一瞬たじろぐ。

「一緒に寝る?」田中は小首を傾げ、長い指で私の髪をさらりと梳いた。

「一人でソファーに寝る」私は笑顔だが断固とした口調で言う。

「何だ、つまらないな」田中は不満気に目を細め、私の顔を見据える。

「と、とりあえず、お風呂入ってくる」私は立ち上がると、視線から逃げるようにバスルームへ向かった。
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