イケメン先生は危険男子でした!?
カンナはこのメールを半信半疑でとらえていたようだ。


でも、あたしの今の反応でメールの内容が真実に近いことがばれてしまった。


あたしは自分の軽率な行動にクッと唇を噛んだ。


今更悔やんでも仕方がない。


こんなメールがカンナに来ているということは、先生のところにもなにかあったかもしれない。


そう思うと居てもたってもいられない。


あたしは携帯電話をカンナに返すと、すぐに走りだした。


「ちょっと、詩!?」


「ごめんカンナ! 先に学校に行く!!」


カンナを振り向きもせず、あたしはそう返事をして真っ直ぐに走ったのだった。
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