君のねがい
1.君のねがい
「美帆…どうしよう」

「さや?」

さやは今にも泣きだしそうだった。

大体何があったかは予想がつく。

「振られちゃった…」

やっぱり。

「美帆ぉ…さや、どうすればいいんだろう…」

あんなにラブラブだったのに。

何があるかわからない。

お互いに気遣って、計算して。思い通りになんか行かない。

だから、恋愛とかって好きじゃない。

周りのこういう姿をも見て、よけいに憶病になっちゃう。
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