恋日和〜春〜





ーー部活へは出席10分前に顔を出せた。もっと遅くなるかと思っていたからよかった。着替えて練習場所に行くと
「涼、おかえり」
樹に言われた。隣に行くと
「悠都さんのとこ?」
「“音を紅葉通りを通らずに連れてきて”って。」
「そっか。それと、あの子だろ?涼の“初恋”の相手。そんでもって、今も……?」
今は……よく分からない。だか幼い頃はそんな思いもあっただろう。……何故分かる……。そんな思いを込めて睨むと
「時希に聞いたことがあってね〜。みんなには言わないから!」
時希に言った覚えもないんだけど……ーーー


そんなこんなで始まった
高校生活。




side涼 end





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