運命の相手
そして車は
しばらく走り、
りこの働いている花屋から
少し離れたところにある
都内の高級ホテルについた。



「ここのホテルの
なかにすごく美味しい
レストランがあるんだ。
ぜひ君と一緒にきてみたくて。」




そういうと彼は
駐車場に車を停め、
また降りるときも
優しく私の手をひいてくれた。



「さあ、どうぞ。こっちへ」



まるでりこが毎日描いていた
憧れの王子様に
優しく手をひかれるシーンと
すごく重なるその彼に
ドキドキしながらも
車を降りる。
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