俺様社長に捕らわれて



『藤堂社長から色々聞いただろうし、美優が誤解しないように言うけど、あの日美優に伝えたように、パーティーで会った時に一目惚れしたんだ。それは嘘偽りないし、自信を持って言える。美優が思っているより、俺は優しくない。独占欲だって強いし、他の誰かに美優を取られるだなんて考えたくもない。そう思った結果が、業務提携の話だったんだ』

「洋輔さん」

『美優、愛してるよ。それだけは疑わないでほしい』

「はい。私も洋輔さんを愛しています。確かに、父から聞いたときはビックリしましたし、私に近づいたのは会社のためだったのかって…。けれど、全ては私のためだったって父から聞かされて、とても嬉しかったです。そんなにも洋輔さんに思われていただなんて…。それに、きっと私の知らないところで、洋輔さんが色々動いてくれていただなんて今日初めて知りました」

『美優のことを思ったら苦じゃない』

「父が洋輔さんのことをべた褒めでしたよ?」

『本当に?それは嬉しいな』

「母なんて、今日父と食事をしたことがずるいと言い出して、洋輔さんを家に連れてくるように言っていました」

『もちろん、伺わせてもらうよ。予定を合わせるから、藤堂社長やお母さんの予定をお伺いしておいてくれないか?』

「はい」








それから洋輔さんとは他愛もない話をして、電話を切った。



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