♠俺様王子と貧乏メイド♧




「気分良いみたいじゃねーか? 
 あんなに嫌がってたのが嘘みたいだな」


「こ、こんばんは。
 まさかこんなお城だとは思わなくて…」



彼はあの夕方の時と今日の昼とは
違って冷たい瞳をしていなかった。


どこか笑ってるような。



「あの!!なんで私にしたのですか??
 好みっておっしゃってましたけど
 私はあの夕方の時…」


髪はボサボサでおまけに
変な自作の歌を歌っていた。



この人は
こんな女が好みなの??!



「俺さ、弱いんだよねー








 貧乏で可哀想な女に。」




「は?」





なんかすっごくむかつくううううう!!
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