運命ひとひら
嬉しい



「ただいま…。」




家に帰った。すると、



「おかえり。」



母が意外にも笑顔で迎えてくれた。



「香苗がんばったのね。小さい頃はあんなに弱かったのに。


お母さんたちバカだったわ。せっかくこんな剣道の才能があるのに、夢を諦めさせるなんて、もったいなかったわね。」



お母さんが続けて言う。



「剣道、高校に入ってからも頑張りなさい。外部の強いところいってもいいわよ。頑張ってね。」



お母さんが剣道の強いところに進学をするのを認めてくれた。





「ありがとう…、ありがとうっ、お母さん…。」





< 57 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop