animal☆world


コンコンと言う音で起きたときはすでに真っ暗だった。



「……………タマ。」


外からは、確か藍(らん)と呼ばれていた男の子の声がする。


ここであたしが出て行っても罵られるだけだろうから、タマを起こす。



〈………………なんだよ。〉


『藍が来てる。』


〈お前がでろよ。〉


『そんなことしたら、ご飯なくなるかもよ。』



〈あーーーーーくそっ。〉



悪態をつきながらベットから降り、ドアのところにあるペダルを踏む。



するとカラカラと音がなり鍵が外れドアが開いた。


ーーーーなんとまぁハイテクなことで。



「飯だ。」


藍は無愛想にそれだけ言うとカートのような物に載ったご飯を部屋に入れた。


『ありがとう。』


お礼を一応言うが


「………………………………。」


無視して消えた。


ーーーーー返事してもらえるなんて期待してなかったけどさ。
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