animal☆world
少しだけ近づいたココロ



「………気がついたか。」


目が覚めたとき、あたしは黒いベットに横たわっていた。



『龍牙。』


起き上がってハッと腹部を見るが


『弓…………あれ?夢?』


刺さっていた弓もないし、痛みもない。



「夢なんかじゃねぇ。」

低い龍牙の声が響いたと同時に


『っ。』


掴まれたあたしの顎。

強制的に目を合わせられる。

が、その瞳はやさしく、いつものような威圧感も無く、特に吐き気もない。


『なんでって………自分でもわかんない。』


ほんとに、咄嗟だったんだ。
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