FOREVER FRIEND
ー別の日ー

「ちぃーっす」
仕事終わりのリオトがミカに会いに来た。

「お疲れ~」
「抹茶プリンと抹茶シュークリームどっち?」
「両方」
「フッ、言うと思ったわ」
「だって両方少しずつ食べたいもん、半分個しよう」

2人で仲良く、プリンとシュークリームを分けて食べた。


「なぁミカ、体の方は大丈夫なのか?」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「‥‥‥ダメみたい」
「えっ!?」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「ミカ?」
「嘘だよー!大丈夫、何も変わらない」
「嘘じゃないんだろ?この前、また発作がおきたんだろ?」

「‥‥‥知ってたんだ」
「頭痛は?」
「ない」
「そっか」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「ねぇ、リオト‥‥」
「んっ?」
「タイムリープって知ってる?‥‥」

「えっ?何急に?」
「もしね、漫画みたいにタイムリープ出来たとしたら‥‥私は検査をちゃんと受けたいんだ。
昔からちゃんと検査や薬を飲んでたら何かが変わってたかもしれないし、今より長く生きられるようになってたかもしれないじゃん」

「‥‥‥ミカ?」

「リオト私ね、死ぬことが‥‥うぅ、こんなにも‥‥怖いとは思わなかったんだ‥‥」

「‥‥ミカ」
リオトがミカを強く抱き締めた。

「私死にたくない‥‥もっとみんなといたいのに‥‥うぅぅ」
「ミカ‥‥大丈夫。ワイが側にいてやる!!辛かったり不安ならずっとこうしててやるから」

「うぅ‥‥うぁぁぁ」
ミカの涙は止まらなかった。
リオトがさらに強く抱き締めた。



< 145 / 172 >

この作品をシェア

pagetop