春恋。
再会
季節は秋。


寒くなってきて、もうすぐ雪の季節です。


私は、佐倉依華。


依華と書いて『えいか』と読みます。


今年から、公立駿河高等学校に入学しました。


駿河高校は、偏差値が高く、制服も可愛くて、誰もが憧れている学校。


そんな名誉ある学校に、私が入学できた事は、奇跡としか言いようがない。


私は、バカでスタイルもよくない。


平々凡々な女子高生です。


「依華!!」


「あ、紗李っ!」


「おはよ。なに朝からぼーっとしてんの?何回も呼んだんだからね!」


「え!?あ、ごめん!」


「え!?じゃないよもー。」


「おい、俺の存在忘れてね?」


「あ、ごめん颯士。忘れてた。」


「うわ、ひどっ!!」


「あははっ!!嘘だよ、気付いてないわけないじゃん!」


「そんなのわかってるっつーの。依華は冗談好きだからな。」


「は、はあ?」


「幼なじみナメんなよ?」


「あんたたち…」


「「え?」」


あっ…。


「朝から玄関の前でうるさいわよ。」


「わわっ!!すみませんっ、すみません!!」


「行くぞ、依華。」


はあっ!?


「ちょ、颯士も謝りなさいよ!!」


「早くしねーと置いてくぞ。」


「ちょっと…待ってー!!」


颯士のやつ…!!























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