【完】立花くんは愛し方を間違えてる。



だからせめて、次からは持ってきてね、くらいは……!




「……へー、困ってる俺を見捨てるんだ」



「……へ?」



「あー困ったなぁ。教科書ねーと授業わかんねぇしなぁ…どうすっかな…」



「……ぁ、」



「これで次のテストが悪かったら、誰のせいだと思う?」



「……みみ、見てもいいよ? わたしの」



「最初からそー言えよバーカ」




わたしのバカ!!!!


なんでハッキリ言わないの!!


いつもこうやって立花くんの思うツボだよ〜〜!




ニヤニヤ笑いながら机をガタガタくっつけてくる立花くんを横目に、わたしはこっそりとため息をついた。



授業なんてきらい。


立花くんと隣の席だから。


立花くんが絶対教科書見せてって言ってくるから。


立花くんが絶対、わたしに、意地悪をするから。







「なーりた」




ほら、今日もまた。



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