【完】立花くんは愛し方を間違えてる。





今日は、ゴリちゃんの雑用の最終日。




最終日というだけで、特に大してすることはなく。



大体のことは終わったので、俺は校舎裏のゴミ置場までゴミを捨てに行った成田の元へ足を進めている。



別に戻ってくるのを待っててもいいんだけど。



少し、気がかりなことがあったから。




……あいつ、俺が行くっていっても頑なに譲らなかった。


なんでだ? なんか理由があるのか?



とりあえず、気になるから様子を見に行こう。






「……ね、………の」



ん?


校舎裏までやってくると、小さな話し声のようなものが耳に届く。


聞き取りづらいけど分かる。

あいつの声だ。




誰と喋ってんだ? まさか、男じゃねーだろーな……



と、若干の疑いを抱きつつ物陰から様子を伺うと、なぜかしゃがみ込んで小さくなっている成田の姿が見えた。




なにやってんだ、あいつ?




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