【完】立花くんは愛し方を間違えてる。
6.立花くんと修学旅行。-本番-
「「いえーーい!! 京都だー!!!」」
今日から念願の修学旅行。
初日、わたしたちは京都駅に着いていた。
京都駅までは学年のみんな一緒で、ここからクラスの班単位に別れて、街散策。
だから、わたしたちはもう班で固まってる……んだけど。
「マネすんなよ、花鈴」
「はぁ!? そっちがパクってきたんでしょ」
「「ふんだっ」」
……と、早速問題ごとが発生している。
というのも、わたしたちの班は計6人になったんだ。
わたしと、加奈、花鈴、梶くん、そして、立花くんと、もう一人が立花くんの友達の伊武(いぶ)くん。
伊武くんは、"目立つグループ"のひとりで、よく立花くんと一緒にいるのを見る、チャラチャラした感じの茶髪の男の子だ。
そしてなんと伊武くんと花鈴は幼稚園時代からの腐れ縁らしく。
事あるごとに、口喧嘩をしているんだ。