続 鉄の女には深い愛情を
間宮は、健夫の表情を見て


ポーッとしてる


かっこよすぎでフリーズしてる。


そんな間宮に目もくれず


優しい笑顔で私だけを見て
肩を寄せる健夫。



ふんっ!
思い知ったか!!



私だってこんな見せつけるような事したかないわよ!!



でも間宮!
あんたの言うことは理不尽極まりない!




健夫に媚び売って
私に悪態ついて
オマケに健夫のかっこいい顔に
傷つけてくれちゃって!!



それなのにまだ自分のわがままを押し通そうとするなんて
私には考えられない。


健夫が私を愛おしそうに抱きしめるから
我慢したけど
合気道をたしなんだ経験のある
私をなめんなよ!
(体験教室に参加しただけ)


その気になればあんたなんか
お茶の子さいさいなんだから!!



間宮は健夫の顔の表情見て完全に
心持ってかれてる様子だったけど


私を抱き締める健夫にハッとしたのか


「健夫くん!!!!健夫くんが私のモノになってくれないなら
この女があの大学にいれないようにしてやる!!
そんでもって、このキレイな顔から2度と私に悪態つけないようにしてやるから!!」



まだやるの??


しつこいなぁ〜


もう!


「勝手にすれば? そんなこと恐れてたら健夫の相手なんかしてられないわよ。健夫とこうなった時からとっくに腹座ってんのよ、私は。
それでもこの手を離さないって決めてんの」




と言って、私は健夫の体を抱き寄せて
とどめの一発をお見舞いした



「失せろ!!健夫はわたしのなの。
あんたの出る幕はこれっぽっちもないわ、金輪際健夫に近づくんじゃないわよ!
もし近付いたらタダじゃおかないから」



と言ってニャッと笑ってやったわ。



「天。 そんな顔もかわいい…」


んっとに、この男は!!


空気読みなさいよ。


あんたの顔とスタイルが
無駄に良すぎるのよ!


こういうことはもう勘弁だからね


ただ、騒がれてる分にはまだ許せるけど



あんたの容姿はこういうキチガイオンナを増産するんだから。


「帰るわよ!健夫。」


私は間宮を無視して
健夫の手を引いて歩き出した



「ちょっと!待ちなさいよ!!
まだ話は終わってないわよ!!」



と言って着いてこようとする間宮



もう本当うざい



「「ついてくんな!!」」


健夫も相当きてたみたいでハモっちゃったじゃない(笑)


目が合っておかしくなっちゃって
2人で大笑いしたわよ


「「あはははは(笑)!!!
ぶははは(笑)!!!」」



その後真顔になった健夫は間宮に



「間宮、もう俺の前に現れるな
でも今回はお前のおかげで天のかわいい所見れたから許してやる。
ただ、次またこういう事があったら俺はお前を潰す。男だろうが女だろうが、天に何かした奴は絶対に許さない。
じゃ、俺は行くから。
よし!天帰ろう!帰ろう!!
朝の続きをしようしよう(笑)」



と言って、私の肩を抱き寄せ
私達はようやく帰宅できたのでした。



本当!モテる男が彼氏だと
手がかかるわ……


ん?朝の続き??
またやるのーーーー?!


まぁいっか、今日はなんだか
健夫とずっと触れ合いたい気分。











その時間宮は

「……んっとに!覚えておきなさいよ!
安藤天。顔だけはいいの認めるけど
あんな気の強い女とは思わなかったわ!!
健夫くーーーーーーん!!
忘れた頃にまたでてきてやる!!」
< 28 / 91 >

この作品をシェア

pagetop