フラワーガーデン

第6節 真夜中の夜想曲

別荘に向かう車の中――――

私達は黙って、手を繋いでいた。

トオル君は私の手をゆっくりと開くと、徐々に彼の指をその間に滑り込ませてくる。

私の全神経が手に集中し、息が震える。

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