【完】午前0時日付が変わっても
#2_千景くんが目の前に出現





「ーーお客様、終点ですよ。起きてください!」


「んー……?」


「もう終点ですよ」




ぱちっと目を開けて、一番最初に映りこんできたのは困ったような顔をしている駅員さん。



「え、あ、ごめんなさい!」



急いで立ち上がり、ホームに降り立つ。



爆睡だった……。


少しだけ目を閉じていただけなのにいつの間にか寝ちゃってたなんて……。


電車の中があったかくて気持ちよかったからだな。



今日は入学式だった。


この春から私は高校1年生で、ひとり暮らしになる。


両親の海外転勤が決まっちゃって、私は今の家にひとりで住むことになるんだ。



入学式はママと一緒に行く予定だったけど、都合が悪くなっちゃって。


ママたちは、たぶんもう空港にいるのかな。


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