ミステリー
そう、ゆきえは、
高2から高3の2年間、
当時のクラスメートだった
まるで鬼か悪魔のような佐藤宰子(さとうさいこ)
とその共犯の女子たちから
とてもむごく陰険で、とてもひどすぎな、卑怯な
類を見ないほどとても過酷ないじめ方で
いじめられていたのだ。




少し具体例をあげると、

いじめが始まる少し前、宰子に、
プリクラを見せてと言われた。

なのでゆきえは、
ゆきえと小中学生の頃からとっても仲のいい友達で、残念なことに
別の高校や隣町の全寮制の進学校の高等部 
へと進学してしまった
對馬美知子、山田みほ、郷古ゆき、能登谷紀子、佐々木紀子
(能登谷紀子と佐々木紀子は、小中学校のとき、ダブルのりちゃんとよばれてた)、と撮った、
プリクラの入った、手帳型のプリクラホルダーを宰子に見せた。


すると宰子が、仲間の須藤麻里子とその親友のミサなどを呼び、

『ゆきえの友達って、美少女や可愛い人ばっかだよ、
類は友をよぶって言うからなー!へえー!』
といやみたらしくいう。

『ふーん、類は友を呼ぶのねー、
ゆきえって
友達や彼選ぶとき、
容姿とかスペックとかで品定めして選んでんのねー
一緒にいて恥ずかしくない容姿やスペックの人ばっかし選ぶのねー
ゆきえって人を品定めしてんのねー嫌味!
だってゆきえとプリクラに写ってるの
少なくても学年でいちばんくらい可愛いひとばっかだもの!
なに、あんた、人を品定めする、選ぶ立場な訳??いやみー』
と須藤は嫌味を言う。

ゆきえは、スペックや容姿なんかで人を品定めなんかしない、
本当に相性が良く、信頼できる人だから、
話題や好みが合う上、違いとかも、認め合える人だから親しく仲良くなれたのだ、て
反論したが
宰子も須藤(この人もサブリーダー的だ)も聞く耳なんか、持たなかった。
スペックや容姿、顔で付き合う相手をえらび、アクセサリーみたく思うひとはいるが、
すくなくともその、友人をスペックで品定めなんてゆきえには無縁だ。


< 88 / 293 >

この作品をシェア

pagetop