ダイヤモンドの未来
「香江ちゃん、今週土曜日休み?
金曜日一緒にうちで、鍋しない?」

真美さんが声をかけてくれる。

「あっ、休みです。」

「うちで、飲んで泊まってきなよ。」

私は、足がふらついたりするのが怖くて、外ではお酒を飲まない。

それを知っている真美さんは、時折家飲みを誘ってくれる。

弱いんだけど、ちょっとだけ飲むのは楽しい。

「いいんですか?海藤先生は?」

真美さんは、内科の海藤先生とお付き合いしていて、半同棲状態だ。

「大丈夫、当直だから。
最近、すれ違いばっかりだから、グチ言いたいし。飲もう!」

「じゃあ、お邪魔させてください。」

「じゃ、決まり。材料とかは用意しとくから、味付けお願いね。」

「えっ、作りますよ。」

「足、痛そうだから無理しない程度で、よろしくね。

香江ちゃんの鍋食べたいし。」

真美さんは負担にならないように、誘ってくれた。その心遣いに感謝。

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