Closed~閉じてる彼ら~
「よう。相良」



佐橋先輩に声をかけられたのは、そんな日々が一月程続いた、ある日の放課後だった。



「元気か?」

「…おかげさまで、学校に来られる程度には」

「そうか」



佐橋先輩は顔を引き締めた。



「相良。俺は、人に説教をするのが好きだ」

「はぁ…」

「で、元後輩のお前にも、説教をする」

「…佐橋先輩…、部活はいいんですか?」

「まぁ、聞けよ」


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