Closed~閉じてる彼ら~
ああ、どうしょう。

暇だなぁ。

ささらを置いて来るんじゃなかった。





…屋上にでも行くか。






屋上。





あ。天城くんじゃん。


「天城くん、何してんの、こんな所で?」


胡座をかいた仏頂面が振り返る。


「昼食をとっている」


『そちらこそ、何だ』の目。


「あたしは、暇つぶし」

「暇人」

「まあね。邪魔じゃない?」

「…別に」

「そう」


天城くんの隣に座る。


天城くんの膝の上のバスケットにはいっぱいのサンドイッチが詰まっていた。


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