天才に恋をした

15-2

俺は裏方に声をかけた。


「チキンとチャイ2!」

「アイス!?」

「アイス!」



忙し過ぎるだろ。



「真咲~」

「何だよ?」

「写真だって」



写メ体制に入った女子が、ニコニコ立っている。

また撮影かよ…


「角田、そっち運べ!」

「え?なに?どれ?」


俺が指差したカレーをさっと引き取る手。

乃愛だった。

さすがに役に立つ。



女の子たちの撮影に応じた。


「この間の試合、観にいきました!」

「お!ありがとう」

「カッコ良かったです~!」


私服を着ているから、外部の子だな。

悪い気はしない。
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