あなただけを見つめてる。
ハプニング


鳴海と偶然の再会を果たしたあの日から一週間が過ぎた。

相変わらず向日くんたちサッカー部は何かと騒がしいけど、私は希子ちゃんと望ちゃんと穏やかな日々を送っていた。



「今日の日直は昼休み中に職員室まで問題集を取りに来てくれ」



4限目の数学の授業の終わりに、担任の佐藤先生はそれだけ言い残すと教室から去って行った。

っていうか、今日の日直って私じゃん!

よりによってツいてなさすぎ。



「じゃあ、私ちょっと行ってくるね」



いつも昼休みは教室の窓側の一番前で希子ちゃんと望ちゃんと机をくっつけてお弁当を食べている私。

今日は担任に呼ばれたせいでいつもより早くご飯を済ませた。



「葵ちゃんひとりで大丈夫?私たちも一緒に行こうか?」



希子ちゃんが気を使ってそう言ってくれたけど。



「ううん、ひとりで平気だからふたりはゆっくりご飯食べてていいよ」



私はそう言って、ひとり職員室へと向かった。









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