あなただけを見つめてる。
太陽みたいなキミが好き


学園祭まであと一週間をきった朝のホームルーム。



「みなさん、毎日学園祭の準備お疲れさまです」



うちのクラスの学園祭実行委員がいつものように教壇に立っていた。



「今日は、美男美女コンテストの事前投票の結果が発表されたので、お知らせします」



その一言に、クラスメートたちが一気にザワつきだす。


私もそれを聞いて急に心臓の鼓動が早くなる。


当日のコンテストで檀上に上がれるのは、事前投票で選ばれた上位5名ずつだからだ。


朝陽くんは間違いなくその5名の中に入ってるに決まってる。


問題は、私だ。


でも、あの日、掲示板にプリントが貼り出された日。


朝陽くんは教室に戻るなり教壇に立つと、みんながいる前でこう言ってくれたんだ。


プリントをかざしながら、


「根本、これを掲示板に貼ったのはおまえだよな?」


って。


「今後、葵になんかしたら、そん時は俺が絶対に許さないから」



いつも明るい朝陽くんが、真顔で低いトーンでそう言うから、その瞬間、クラス中が静寂に包まれて。


当の根本さんは、顔を真っ青にして。それから、教室を逃げ出すようにして出ていってしまった。


きっと、泣いていたんだと思う。


それからというもの、根本さんたちはパタっとおとなしくなった。




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