あなただけを見つめてる。
──ツンツン。
「え?」
二人の様子を見ていたら、隣にいた向日くんに腕を指でつつかれた。
「食べないの?杏仁」
「た、食べるたべるっ」
言われて、向日くんにもらった杏仁豆腐を口に運んでいく。
けど。
「そ、そんなに見られると食べづらいよ……」
向日くんからの視線を感じて、顔が勝手に熱を持っていく。
「はははっ。わりぃ。またさっきの幸せそうな顔しないかな~って見てた」
「……っ」
「なぁ、葉月の連絡先おしえて?」