年下彼氏の甘い嫉妬
年下彼氏の甘い嫉妬
「まーいさん!ここって、これでいいですか?」


「えっ?」


その声にパソコンから顔を上げると、思った以上に仕事の後輩立石良也(23)の顔が近くて少し動揺した。


「ちょっと、近いわよ」


その動揺を悟られないように、いつもより落ち着いた声を出して彼の肩をぐっと押す。


「あはは~すみません。真衣さんいい匂いするから、近づきたくなっちゃって」


「バカも休み休み言いなさい。で、どこが分からないの?」


「ここの売り上げなんですけど……」


「あーここね……」


彼の持ってきた資料に赤で修正を入れていく。


「これでやって」


「了解です!ありがとうございます」


私に向かってニコッと笑った彼は、いそいそと自分のディスクに戻っていく。


「ふぅ」


そんな姿にため息をひとつ落とし、さっき淹れたコーヒーを口にした。
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