らぶぁーず*ぷりんせす
◇イヤガラセ











ーーー・・・










ーー・・・









ガチャッと恐る恐る開ける下駄箱には









大量のゴミと画鋲が今日も私の上履きをぐしゃぐしゃにしていた







「・・・・・・」










もう、ショックすぎて最近は溜息も出なくなった










あれから合宿は何事もなく、呆気なく終わって









秀弥先輩とはあれ以来会わず










悠暉くんとも思い出を作れないまま









呆気なく3日間は過ぎ去った












更に夏休みも終わり、新学期を迎えた私にはこのような状況が毎日続いていた







「大丈夫っ」









下駄箱の前に立ち尽くす私にいつも通り救いの手を差し伸べてくれる悠暉くん








「待ってて」










「うんっ」









今日はゴミが酷すぎて上履きが使い物にならないので処分し









悠暉くんが保健室までスリッパを借りに行ってくれた











ーーー・・・











「「嫌がらせ!?」」










ある日、練習前の部室に集合している先輩達に









相談兼ねて私の前に立って話をしてくれる悠暉くん







< 228 / 283 >

この作品をシェア

pagetop